むしゃむしゃとエサを食べる姿が可愛いリクガメ。
その中でもヘルマンリクガメは小型で、初心者でも飼育しやすい人気の種類となっています。
私自身も飼育しやすさと、小型という観点から家族に向かい入れ、飼育して6年目になります。
この記事では、ヘルマンリクガメを上手に飼育するための基本やテクニックを可能な限り紹介していきます。
初心者の方、他の種類のリクガメも飼育してみたい!
という方はぜひ参考にしてみてください。
ヘルマンリクガメの生体
ヘルマンリクガメはヨーロッパの地中海沿岸部を中心に生息しています。
具体的にはギリシャやイタリア、フランス南部などです。
ヘルマンリクガメは、ニシヘルマンリクガメ、ヒガシヘルマンリクガメ、ダルマティアヘルマンリクガメの3種類に分類されますが、日本で流通しているのはヒガシとニシの2種類が主となります。
またギリシャリクガメとよく似ていますが、甲羅の形状などで区別することができます。
ヘルマンリクガメはギリシャリクガメやロシアリクガメと並んで、飼育しやすい人気の種類です。
ニシヘルマンリクガメとヒガシヘルマンリクガメの違いについては下記の記事で詳しく紹介しているので、気になる方は覗いてみてください!
ヘルマンリクガメの特徴
ヘルマンリクガメの寿命や、飼育する環境、エサなどの特徴について紹介していきます。
これから購入を検討している初心者の方は参考にしてみてください。
寿命
寿命は平均して30~50年になります。
他のリクガメと比べても同じくらいになります。
上手に育てることができたり、個体に恵まれたら、もう少し長生きする個体も存在します。
丈夫で長生きさせるためにも、正しい飼育方法を覚えましょう。
飼育する環境
最大甲長はニシヘルマンリクガメが18cm~25cm程度
ヒガシヘルマンリクガメが25cm~30cm程度です。
リクガメの中では小柄な部類になります。
大型のリクガメですと部屋を一部屋与えたり、庭やベランダで離し飼いが必要な種類も存在します。
ヘルマンリクガメを飼育するとなれば、最低90cm×40cmくらいの飼育ケージを用意してあげましょう。
幼体の頃は小さくても問題ありませんが、成長する時に大きな飼育ケージを用意するのは二度手間なので、最初から90cm×40cm以上の飼育ケージの準備をオススメします。
ちなみに、私の場合は、自作ケージにて飼育しています。
作り方なども紹介した記事もありますので興味のある方は、参考にしてみてください。
ヘルマンリクガメのエサ
ヘルマンリクガメは草食性が強い種類です。
具体的には下記の4種類を1食にバランスよく取り入れるのが理想です。
- チンゲンサイ、小松菜、レタスなどの野菜
- オオバコ、クローバー、タンポポなどの野草
- バナナ、イチゴ、ブドウなどの果物
- シイタケ、マイタケなどキノコ類
バランス的には 野菜・野草:8 に対して 果物・キノコ類:2が理想です。
準備できそうにないときには、市販の栄養バランスが考えられたリクガメフードを与えることで栄養バランスを補うようにしましょう。
リクガメに与えても問題のないエサリストを下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
ヘルマンリクガメの飼育温度・湿度
昼が30~35℃、夜が25~28℃くらい、湿度は40%~60%が目安です。
注意するポイントとしては
- 季節の変わり目の温度管理不足によって体調を崩す
- 夏場の高温多湿な時期に蒸れて、体調を崩す
リクガメ飼育において温度・湿度管理は避けて通れません。
温度管理ではサーモスタッドを上手に活用すること。
湿度管理では、夏場は扇風機等で除湿を、冬場は加湿器の設置や床材を湿らせるなどの工夫が必要になります。
ヘルマンリクガメ飼育に必要なもの
初めてヘルマンリクガメ飼育をする方は必見です。
これから紹介していくグッズは最低でも必要なものになります。
飼育用ケージ
先ほども述べたように、成体になれば最大甲長は25cm、30cm程度になるので、飼育ケージは最初から90cm×40cm以上のものをオススメします。
値段は高いですが、爬虫類メーカーから販売しているものは丈夫でオススメです。
床材
ヘルマンリクガメは乾燥系のリクガメの種類に分類されます。
乾燥系の床材で個人的にオススメなのはパームチップバークチップなど、粒が大きめで固めの床材をオススメします。
デザートブレンドのような粒の細かいものは、誤飲のおそれがあるので個人的にはオススメしません。
リクガメの個体によっては穴掘りが好きな個体もいますので、様子を見て深めの床材を敷いてあげる必要もでてきます。
紫外線ライト
ヘルマンリクガメの成長には紫外線は欠かせません。
リクガメは紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを生成し甲羅の成長に必要なカルシウムを吸収します。
太陽光の日光浴は仕事などをしているとなかなか難しいので、紫外線ライトは必須です。
バスキングライト・ヒーター類
ヘルマンリクガメの飼育温度は昼が30~35℃、夜が25~28℃程度。
夏場は問題ありませんが、冬場はバスキングライト+ヒーターがないと冬を越せません。
サーモスタッドも一緒に購入し、適切な温度管理を心がけましょう。
シェルター
リクガメが隠れるのに必要です。
紫外線に当たりたくないときや日陰で温度調整、暗い場所で睡眠したいときに必要になります。
リクガメはすぐに成長してしまいますので、多少大きいものでも問題ないと考えます。
エサ皿・水入れ皿
リクガメの給餌に必要なものです。
爬虫類専用の皿でなくても問題ありませんが、皿が軽いとエサや水がひっくり返ってしまい、散らかりますので注意しましょう。
ヘルマンリクガメの値段
ヒガシヘルマンリクガメだと¥10,000~¥30,000
ニシヘルマンリクガメだと¥20,000~¥40,000程度です。
上記はどちらも幼体時での価格で、リクガメの大きさが大きいほど高価になってきます。
また、ニシヘルマンリクガメが高い理由として、ヒガシヘルマンリクガメよりも流通量が少なく、入手困難とされているからです。
購入する場所や時期によって、価格が大きく変化するので事前の確認や余分にお金を用意しておくようにしましょう。
流通量は多い他のリクガメに比べて多いでので、比較的安価でホームセンターなど身近な場所で購入することができます。
健康状態が良い個体を選ぶように気を付けてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ヘルマンリクガメは小型で、初心者からベテランの方まで人気がある種類になっています。
初心者の方はロシアリクガメやギリシャリクガメなども、ヘルマンリクガメ同様に小型で初心者でも飼育しやすい種類なのでオススメです。
飼育をしてみようと思う方は、長生きする生き物なので大切に育ててあげましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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