むしゃむしゃとエサを食べる姿が可愛いリクガメ。
その中でもギリシャリクガメは小型の且つ飼育しやすい、初心者でも人気の種類となっています。
この記事では、ギリシャリクガメを上手に飼育するための基本やテクニックを可能な限り紹介していきます。
初心者の方、他の種類のリクガメも飼育してみたい!
という方はぜひ参考にしてみてください。
ギリシャリクガメの生体

ギリシャリクガメの名前の由来は、ギリシャ絨毯に施されている模様の「ギリシャモザイク」に似ていることが由来で、国名のギリシャとは全く関係ありません。
ちなみに、下記の画像がギリシャ絨毯になります。

生息地は北アフリカ、ヨーロッパ西南部、中近東など低温、高温、乾燥、多湿と様々な場所で生息しています。
また甲羅に関しては、黒色、オリーブ色、黄色、灰色などカラーバリエーションに富んだ色を持ち、甲羅の模様も様々です。
そのためギリシャリクガメは細かく亜種分けされています。
しかし、どこまでが亜種で、どこまでが別種なのかの境界線ははっきりしていないのが現状です。
他のリクガメとの見分け方

ギリシャリクガメの大きな特徴はありません。強いて言うならば
- 甲羅の色が多用である。
- 甲羅の模様が多用である。
この2点かと思います。
ちなみに同じ地中海に生息するヘルマンリクガメと見た目がとても似ています。
ヘルマンリクガメとの見分け方は、臀甲板です。
ヘルマンリクガメは臀甲板が小さく2枚に分かれているのに対して、ギリシャリクガメは大きく1枚になっています。
ギリシャリクガメの性格はとてもおとなしく、人間にもなつきやすく、人気の種類です。
ギリシャリクガメの特徴

ギリシャリクガメの寿命や、飼育する環境、エサなどの特徴について紹介していきます。
これから購入を検討している初心者の方は参考にしてみてください。
ギリシャリクガメの寿命
寿命は平均して20~25年になります。
調べてみると30年生きるという記事もあるので、上手に育てることができたり、個体に恵まれたらもう少し長生きするのかもしれません。
丈夫で長生きさせるためにも、正しい飼育方法を覚えましょう。
ギリシャリクガメの最大甲長
最大甲長は20~25cm程度、調べた中には最大甲長38cmという参考書もありました。
大型のリクガメですと部屋を一部屋与えたり、庭やベランダで離し飼いが必要な種類も存在します。
ギリシャリクガメを飼育するとなれば、最低90cm×40cmくらい、可能であれば120cm以上の飼育ケージを用意してあげましょう。
幼体の頃は小さくても問題ありませんが、成長する時に大きな飼育ケージを用意するのは二度手間なので、最初から90cm×40cm以上の飼育ケージの準備をオススメします。
ちなみに、私の場合は、自作ケージにて飼育しています。
作り方なども紹介した記事もありますので興味のある方は、参考にしてみてください。
ギリシャリクガメのエサ
ギリシャリクガメは草食性が強い種類です。
具体的には下記の4種類を1食にバランスよく取り入れるのが理想です。
- チンゲンサイ、小松菜、レタスなどの野菜
- オオバコ、クローバー、タンポポなどの野草
- バナナ、イチゴ、ブドウなどの果物
- シイタケ、マイタケなどキノコ類
バランス的には 野菜・野草:8 に対して 果物・キノコ類:2が理想です。
準備できそうにないときには、市販の栄養バランスが考えられたリクガメフードを与えることで栄養バランスを補うようにしましょう。
リクガメに与えても問題のないエサリストを下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
ギリシャリクガメの飼育温度
昼が30~35℃、夜が25~28℃くらいが目安です。
注意するポイントとしては
- 季節の変わり目の温度管理不足によって体調を崩す
- 夏場の高温多湿な時期に蒸れて、体調を崩す
リクガメ飼育において温度・湿度管理は避けて通れません。
温度管理ではサーモスタッドを上手に活用すること。
湿度管理では、夏場は扇風機等で除湿を、冬場は加湿器の設置や床材を湿らせるなどの工夫が必要になります。
ギリシャリクガメ飼育に必要なもの
初めてギリシャリクガメ飼育をする方は必見です。
これから紹介していくグッズは最低でも必要なものになります。
飼育用ケージ
先ほども述べたように、成体になれば最大甲長は20~25cm程度になるので、飼育ケージは最初から90cm×40cm以上、可能であれば120cm以上のものをオススメします。
値段は高いですが、爬虫類メーカーから販売しているものは丈夫でオススメです。
床材
ギリシャリクガメは乾燥系のリクガメの種類に分類されます。
乾燥系の床材で個人的にオススメなのはパームチップバークチップなど、粒が大きめで固めの床材をオススメします。
デザートブレンドのような粒の細かいものは、誤飲のおそれがあるので個人的にはオススメしません。
紫外線ライト
ギリシャリクガメの成長には紫外線は欠かせません。
リクガメは紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを生成し甲羅の成長に必要なカルシウムを吸収します。
太陽光の日光浴は仕事などをしているとなかなか難しいので、紫外線ライトは必須です。
バスキングライト・ヒーター類
ギリシャリクガメの飼育温度は昼が30~35℃、夜が25~28℃程度。
夏場は問題ありませんが、冬場はバスキングライト+ヒーターがないと冬を越せません。
サーモスタッドも一緒に購入し、適切な温度管理を心がけましょう。
シェルター
リクガメが隠れるのに必要です。
紫外線に当たりたくないときや日陰で温度調整、暗い場所で睡眠したいときに必要になります。
リクガメはすぐに成長してしまいますので、多少大きいものでも問題ないと考えます。
エサ皿・水入れ皿
リクガメの給餌に必要なものです。
爬虫類専用の皿でなくても問題ありませんが、皿が軽いとエサや水がひっくり返ってしまい、散らかりますので注意しましょう。
ギリシャリクガメの値段
値段は幼体ならば1万円~2万円程度。成体なら2万円~3万円程度だと思います。
ギリシャリクガメは人気の高い種類なのでホームセンターでも販売されていることは多々あります。
しかしホームセンターの店員はリクガメのプロではないので、飼育環境が悪く弱っているリクガメを販売していることもあります。
そのため私個人的には、爬虫類ショップや販売会などでの購入をお勧めします。
特にギリシャリクガメは甲羅の色や模様の個体差が大きくたくさんの個体の中から選ぶほうが、自分好みの個体に出会える可能性が高くなるからです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ギリシャリクガメは飼育しやすく、初心者~ベテランの方まで人気がある種類になっています。
ギリシャリクガメと一言で言っても、様々な甲羅の模様や色があります。
自分の気に入った甲羅の形や色のギリシャリクガメを飼育することをオススメします。
そのほうが愛着が大きくなり、飼育も楽しくなってくるかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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