前回の記事では設計から材料購入まで執筆したので、この記事では実際の組立て過程を書いていきます。
材料の加工
配線貫通部や空気用の穴を開ける
ホームセンターでカットしてもらったコンパネに、ヒーターや保温球などの配線を通す貫通穴を開けます。組み立てる前に行う方が安定して作業できるので、穴を開けておきたい箇所は先にやっておくのがお勧めです。私は30mmのホールソーで側面の左右2箇所、天井板にも10mmホルソーを使用して適当に穴あけしました。
側面の左右空気穴は片方しか使用していませんが、後々に反対側も欲しいと思った時に開けなくて済むのと、空気穴として活用できるので、一気に穴あけをしています。
※ホルソーで穴あけの際は、木くずが想像以上に飛び散ると思うので、注意してください!
木材を組立てる
接着剤で仮固定
木材同士の組み立てですが、いきなりビスで打ち込むのではなく、接着剤で仮固定をしてからビスを打込ます。このほうがビス打ちの時に失敗が少なく、何より安全に作業できます。この時に寸法のずれがないかも今一度確認します。
木材をビスで組み立てる
初心者の方は初めて知る方もいると思いますが、いきなりビス打ちではなく、必ず下穴を開けてから打ち込みます。木材の角のほうに直接ビスを打ち込んでしまうと、木材が割れる原因になるので必ず開けるようにしましょう!
下穴のサイズ・深さはインターネットで調べればでますが、私はどちらも70%を目安としました。
太さ3.8×長さ25mmを選んだので下穴2.8mm深さ17mmを目指して下穴を開けています。このサイズで下穴を開け、ビスを打ち込みます。深さは分かりにくいと思うのでドリルにマーキングをしておくと分かりやすくなります!
天井板に木材を取り付ける
天井板にバスキングライトや保温球固定用の木材を取り付けます。木材が大きすぎたり、細すぎたりすると上手く挟めないので、使用している保温球やバスキングライトのクランプサイズを確認しておきましょう。私は幅25mmの高さ30mmの木材で挟んでいます!
アクリル板用のレール取付け
レールはホームセンターで販売されているアルミ製のものを使用しました。売られているレールは基本1mなので、ケージ幅が1mならば、切断せずに使用できます。ホームセンターでの切断は嫌がられる可能性があるのでケージ幅を1mにするか、自分で切断する道具があるか確認しておきましょう。市販のののこぎりで切断できると思います。レールの接着は市販の接着剤で問題ありません。
アクリル板をレールに取付る
レールにアクリル板が上手にはまるかどうか・・・製作過程で一番悩みました。アクリル板も安い買い物ではないので、ケージの組みたてからレールを取付けまで行い、寸法を測ってからアクリル板を注文するのが良いかと思います。大きすぎても、小さすぎても使えないのでサイズはよく確認しましょう!
私の場合はレールの真下から真上まで285mmでアクリル板280mmを注文してきれいに取外せるようになっています。アクリル板は左右どちらにもスライドできるように2枚注文していてアクリル板が10cm程度かぶるようになっています。
私の場合は縦280mm×横550mm板厚3mm穴あけ加工2か所(取っ手兼空気穴)を2枚注文して使用しています。
自作ケージを長持ちさせるために
ここまでできれば自作ケージは完成です。しかしリクガメは糞や尿をしたり、餌や水飲み場を散らかしたりするので木材が水気によって腐ってしまい、せっかく作ったケージが早々に壊れてしまう可能性があります。なので木材を長持ちさせるためにプラダンシートまたはプラベニを敷くことをおススメします。私はプラダンシートを敷いていますが、安価でカッターでも自由に切ることができます。
工夫点
・メンテナンスしやすいように、天井板を開けられるような作りにしています。地震等で天井板が落ちることのないように、クランプ用の木材でずれ防止を施してあります。
・冬場などに床下ヒーターを取り付けられるよう、床の木材とプラダンシートの間に小さなスノコをいれて隙間をあけています。飼育しているリクガメが大きくなっても、床の高さを低くできるので、後から高さ調整しやすい作りにしてあります。
いざ完成へ!!
床材やヒーターなどの器具を設置したら完成になります。結果として材料費1万円で図面設計に半日、材料購入に半日、組立てに1日(真面目に取り組んで)程度かと思います。最初はなかなかやる気が出ませんが、作り出すとあっという間に組み立てられます!
添付している設計図通りにホームセンターでカットしてもらえば、同じものが作れるかと思います。特にこだわりがない方は、ぜひ使用してみてください!(保障はできません。)
設計図は下記のブログ記事、設計~材料購入編に添付してあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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