むしゃむしゃとエサを食べる姿が可愛いリクガメ。
その中でもロシアリクガメは小型で、初心者でも飼育しやすい人気の種類となっています。
この記事では、ロシアリクガメを上手に飼育するための基本やテクニックを可能な限り紹介していきます。
初心者の方、他の種類のリクガメも飼育してみたい!
という方はぜひ参考にしてみてください。
ロシアリクガメの生体
ロシアリクガメは別名「ヨツユビリクガメ」、「ホルスフィールドリクガメ」と呼ばれることもあります。
ロシアリクガメの生息地はパキスタン北部や中国西端部、イランなどに多く生息しています。
現在はワシントン条約によって、原産国から輸入されてくることは少なく、ペットショップ等で売られているロシアリクガメはブリーダーが繁殖させたものがほとんどです。
他のリクガメとの見分け方
ロシアリクガメと他のリクガメとの見分け方は以下の通りになります。
爪の数で見分ける
ロシアリクガメを判断するのに一番分かりやすいが、爪の数です。
他のリクガメの爪は前足が5本、後足の爪が4本が通常です。
しかし、ロシアリクガメは前足、後足ともに4本あるのが特徴です。
それ故に、別名が「ヨツユビリクガメ」なのだと考えます。
甲羅の模様で見分ける
次に見分けるポイントとしては甲羅の模様です。
ロシアリクガメの甲羅は丸みを帯びており、色はオリーブ色や黄土色、茶褐色の甲羅に黒色斑紋が不規則に入るのが特徴です。
幼体の頃は茶色の甲羅のものがほとんどですが、成長するにつれて模様が不規則になったり、色が薄くなってくる個体も存在します。
ロシアリクガメの特徴
ロシアリクガメの寿命や、飼育する環境、エサなどの特徴について紹介していきます。
これから購入を検討している初心者の方は参考にしてみてください。
ロシアリクガメの寿命
寿命は平均して30~50年になります。
他のリクガメと比べても同じくらいになります。
上手に育てることができたり、個体に恵まれたら、もう少し長生きする個体も存在します。
丈夫で長生きさせるためにも、正しい飼育方法を覚えましょう。
ロシアリクガメの最大甲長
最大甲長は20~25cm程度で、リクガメの中では小柄な部類になります。
大型のリクガメですと部屋を一部屋与えたり、庭やベランダで離し飼いが必要な種類も存在します。
ロシアリクガメを飼育するとなれば、最低90cm×40cmくらいの飼育ケージを用意してあげましょう。
幼体の頃は小さくても問題ありませんが、成長する時に大きな飼育ケージを用意するのは二度手間なので、最初から90cm×40cm以上の飼育ケージの準備をオススメします。
ロシアリクガメのエサ
ロシアリクガメは草食性が強い種類です。
具体的には下記の4種類を1食にバランスよく取り入れるのが理想です。
- チンゲンサイ、小松菜、レタスなどの野菜
- オオバコ、クローバー、タンポポなどの野草
- バナナ、イチゴ、ブドウなどの果物
- シイタケ、マイタケなどキノコ類
バランス的には 野菜・野草:8 に対して 果物・キノコ類:2が理想です。
準備できそうにないときには、市販の栄養バランスが考えられたリクガメフードを与えることで栄養バランスを補うようにしましょう。
リクガメに与えても問題のないエサリストを下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
ロシアリクガメの飼育温度
昼が30~35℃、夜が25~28℃くらいが目安です。
注意するポイントとしては
- 季節の変わり目の温度管理不足によって体調を崩す
- 夏場の高温多湿な時期に蒸れて、体調を崩す
リクガメ飼育において温度・湿度管理は避けて通れません。
温度管理ではサーモスタッドを上手に活用すること。
湿度管理では、夏場は扇風機等で除湿を、冬場は加湿器の設置や床材を湿らせるなどの工夫が必要になります。
ロシアリクガメ飼育に必要なもの一覧
初めてロシアリクガメ飼育をする方は必見です。
これから紹介していくグッズは最低でも必要なものになります。
飼育用ケージ
先ほども述べたように、成体になれば最大甲長は20~25cm程度になるので、飼育ケージは最初から90cm×40cm以上のものをオススメします。
値段は高いですが、爬虫類メーカーから販売しているものは丈夫でオススメです。
床材
ロシアリクガメは乾燥系のリクガメの種類に分類されます。
乾燥系の床材で個人的にオススメなのはパームチップバークチップなど、粒が大きめで固めの床材をオススメします。
デザートブレンドのような粒の細かいものは、誤飲のおそれがあるので個人的にはオススメしません。
また穴掘りが大好きなロシアリクガメなので、床材は深めに敷いてあげるようにしましょう。
紫外線ライト
ロシアリクガメの成長には紫外線は欠かせません。
リクガメは紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを生成し甲羅の成長に必要なカルシウムを吸収します。
太陽光の日光浴は仕事などをしているとなかなか難しいので、紫外線ライトは必須です。
バスキングライト・ヒーター類
ロシアリクガメの飼育温度は昼が30~35℃、夜が25~28℃程度。
夏場は問題ありませんが、冬場はバスキングライト+ヒーターがないと冬を越せません。
サーモスタッドも一緒に購入し、適切な温度管理を心がけましょう。
シェルター
リクガメが隠れるのに必要です。
紫外線に当たりたくないときや日陰で温度調整、暗い場所で睡眠したいときに必要になります。
リクガメはすぐに成長してしまいますので、多少大きいものでも問題ないと考えます。
エサ皿・水入れ皿
リクガメの給餌に必要なものです。
爬虫類専用の皿でなくても問題ありませんが、皿が軽いとエサや水がひっくり返ってしまい、散らかりますので注意しましょう。
ロシアリクガメの値段
幼体時だと¥10,000~¥20,000程度、甲長が大きくなるにつれて値段が上がってきます。
流通量も多いため、比較的安価でホームセンターなど身近な場所で購入することができますが、健康状態が良い個体を選ぶように気を付けてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ロシアリクガメは小型で、初心者~ベテランの方まで人気がある種類になっています。
初心者の方はヘルマンリクガメやギリシャリクガメなども、ロシアリクガメ同様に小型で初心者でも飼育しやすい種類なのでオススメです。
飼育をしてみようと思う方は、長生きする生き物なので大切に育ててあげましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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