飼育しているリクガメの皮膚が剥がれる・出血している、爪が螺旋状になってきている気がする。
そう感じたら、病気やケガを疑ってみましょう。早期発見が、重要となってきます。
この記事では、リクガメの皮膚や爪から考える、病気や原因と予防対策を紹介していきます。
飼育しているリクガメに同じ症状がみられていないか、見られていればどのように対処すればよいか、参考にしてみてください。
皮膚・爪に症状から考えられる病気一覧
下記に症状と考えられる病気をまとめてみました。
症状 | 考えられる病気 |
皮膚がはがれる | 皮膚炎、脱皮不全、膿瘍、外傷 |
出血している | 皮膚炎、膿瘍 、外傷 |
こぶのように腫れている | 皮膚炎、膿瘍 |
爪が螺旋状になっている | 栄養障害 |
爪が異様に伸びている | 歩行障害(長年切らずに放置した場合) |
考えられる原因と予防策
皮膚炎
原因
野生下や同じケージにオスのリクガメを飼育している際に闘争や求愛行動で外傷が起きることもありますが、ケージ内の単独飼育ならば、シェルター等硬いものにぶつけた際の損傷、自身の甲羅との辺縁に擦ることによる外傷も考えられます。
また高湿度での環境下で飼育することによる皮膚炎も考えられます。
予防策
- 病院にて皮膚と甲羅の接触面の保全
- ケージ内の飼育器具の見直し
- ケージ内の温度・湿度環境の見直し
膿瘍
原因
皮膚に「こぶ」のようなものができてしまうのが膿瘍の症状。
外傷や他の部分から皮下に細菌が入り込むことが主な原因。 自身の甲羅との辺縁に擦ることによる外傷で感染してしまうこともあります。
予防策
- ケージ内を清潔な環境に保つ
- 病院にて皮膚と甲羅の接触面の保全
爪が異様に伸びる・螺旋状に伸びる
原因
螺旋状になるのは栄養障害によるものです。栄養に偏りがあるか栄養不足の可能性があります。しかし、普段の生活で不自由がなければ症状事態に問題ありません。
リクガメは野生下での生息だと長距離を移動する生物なため、自然に爪が擦り減りますが飼育下だと運動量が少なく爪が伸びすぎてしまうことがあります。
リクガメ本体の内部的な問題はありませんが、歩行の際に邪魔になり継続的に伸びたままの状態が続くと歩行障害の原因になります。
予防策
- 給餌内容の見直し
- ケージ内にレンガ等爪が自然に擦れるスペースの設置
- ケージから出しての運動時間・距離を増やす
皮膚・爪に病気や外傷が見られたら
上記の皮膚に関する症状が見られたら、飼育環境の見直しと、止血程度の応急処置しかできません。
できるだけ早急にかかりつけの病院で診てもらい、医師の指示に従うようにしましょう。
また爪に関しては、自分で切るか病院でも切ってくれますので小まめに手入れしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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