飼育しているリクガメの甲羅がデコボコしてきた、甲羅が柔らかい気がする、覚えのない外傷がある。
そう感じたら、病気やケガを疑ってみましょう。早期発見が、重要となってきます。
この記事では、リクガメの甲羅の異常から考える、病気や原因と予防対策を紹介していきます。
飼育しているリクガメに同じ症状がみられていないか、見られていればどのように対処すればよいか、参考にしてみてください。
甲羅の異常から考えられる病気一覧
下記に症状と考えられる病気をまとめてみました。
症状 | 考えられる病気 |
甲羅がデコボコしてきた | 代謝性骨疾患、腎疾患・腎不全 |
甲羅が柔らかい | 代謝性骨疾患、腎疾患 ・腎不全 |
甲羅の表面が変色している、剥がれる | 感染症、事故や外傷、腎疾患 ・腎不全、保温器具によるやけど |
甲羅から悪臭のある液体が染み出ている | 感染症、事故や外傷、腎疾患 ・腎不全 |
甲羅が欠けたり、割れている | 落下事故や成長障害 |
考えられる原因と予防策
![](https://rikugamelife.tokyo/wp-content/uploads/2021/09/4104745_s.jpg)
代謝性骨疾患・成長障害
原因
カルシウムの不足、紫外線の照射不足やビタミン不足などが原因になることが多い。骨へのカルシウム不足は骨の強度を低下させることになりる。
特に成長期に不足すると正しい成長ができなくなってしまい、甲羅を持ち上げての歩行ができなくなったり、筋肉のけいれんを起こすこともある。
予防
- エサにカルシウム剤、ビタミン剤を混ぜる
- 日光浴、紫外線の照射時間を増やす
カルシウムを吸収するにはビタミンDが不可欠になる。ビタミンDは日光浴によって吸収できるので、上記の2つは成長にとても重要になります。
腎疾患・腎不全
原因
高タンパクな給餌による腎臓への負担や繰り返される脱水、細菌やウイルスによる感染症、結石による尿路の閉塞などが考えられます。
症状が出にくいことが多く、気が付いた時には末期症状ということも考えられます。
予防
- 高繊維質な給餌
- 低タンパクな給餌
- 脱水症状にならないよう水飲み場の設置
落下事故や外傷
原因
落下事故や外敵による攻撃で甲羅が割れる・はがれることにより血が染み出てしまったり、悪臭のある液体がにじんでしまいます。
予防
- 高所で散歩させるときは落下防止処置や見張る
- 鳥や犬猫に襲われないように見張る
余談ですが、私は屋外で運動させるときもペットサークルを使用して、落下事故の防止や外敵防止処置を行っています。下記に記事があるので紹介しておきます!
甲羅に病気や外傷が見られたら
上記の症状が見られたら、給餌内容・紫外線照射時間の見直しを行う程度しかできません。
できるだけ早急にかかりつけの病院で診てもらい、医師の指示に従うようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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