飼育しているリクガメが口からよだれを垂らしている、いつもと違って口で苦しそうに呼吸している、嘴が異様に伸びてきた気がする。
そう感じたら、病気を疑ってみましょう。早期発見が、重要となってきます。
この記事では、リクガメの嘴や口腔に関する症状から考える、病気や原因と予防対策を紹介していきます。
飼育しているリクガメに同じ症状がみられていないか、見られていればどのように対処すればよいか、参考にしてみてください。
嘴・口腔から病気の疑いがある症状と考えられる病気一覧
下記に症状と考えられる病気をまとめてみました。
症状 | 考えられる病気 |
嘴が異様に伸びている | 代謝性骨疾患、不整咬合、外傷 |
よだれが出ている | 口内炎、胃炎、肺炎、ウイルス感染症 |
苦しそうに口を開けて呼吸をしている | 口内炎、胃炎、肺炎、便秘、異物のつまり、ウイルス感染症 |
吐きそう、吐いてしまう | 口内炎、胃炎、肺炎、便秘、異物のつまり、ウイルス感染症 |
考えられる原因と予防策
嘴による病気
原因
紫外線の不足や、高タンパクなエサの与えすぎの可能性があります。
しかし遺伝的なものや体質の可能性もあるので一概に原因はわかりません。
予防策
- 低タンパク・高繊維質なエサを多めに与える
- 紫外線の照射時間(日光浴)を増やす
- 伸びすぎた嘴を定期的に研磨して整える
口内炎や胃炎
原因
低温下での飼育による免疫の低下や胃炎の波及、ウイルスによる感染が考えられます。
口腔から胃にかけての炎症は食欲不振だけでなく、水も飲めなくなるため脱水症状になり、体調の悪化が早いので十分注意が必要です。
まれに有毒な異物による炎症も考えられます。
予防策
- 小まめなケージ内の排泄物の清掃、定期的な床材の交換
- 適切な温度・湿度管理
- バランスの良い給餌
ウイルス感染の場合は、同じケージ内で飼育している別の個体にも伝染し、被害拡大の可能性がありますので、同じケージで飼育している個体がいれば要注意です。
肺炎
原因
栄養状態が悪いと抵抗力の低下から肺炎になることもあれば、排泄物の染みた床材の粉塵などを
吸い込み、呼吸器の感染症も起こすとエサだけでなく、水も飲めなくなり急激に弱ってしまいます。
予防策
- 小まめなケージ内の排泄物の清掃、定期的な床材の交換
- 適切な温度・湿度管理
- バランスの良い給餌
異物のつまり・便秘
原因
エサ以外の異物を口にしてしまい消化できないと、腸で詰まり排便できなくなってしまします。
また運動不足や飼育環境の温度が低いと便秘になる可能性も高まります。
便秘や異物のつまりの症状をおこすと、嘔吐や開口呼吸の原因につながります。
予防策
- リクガメが口にしないような大きさ、または誤飲しても問題ない床材の選定
- 適切な温度・湿度管理
- 適度な温浴と運動
口腔・嘴の病気の疑いのある症状が見られたら
上記の症状が見られたら、床材の交換やケージ内の掃除、早急な温度・湿度の調整を行う程度しかできません。
できるだけ早急にかかりつけの病院で診てもらい、医師の指示に従うようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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